ポーランド軍幕サイズ3にVENTLAXの2WAY TACTICAL COTを入れてみました。
コットは寝心地が良いと見聞きしてずっと欲しかったのですが、ポーランド軍幕は小さいテントなので、2m近い長さのコットは入らないかなと思っていてなかなか手が出ませんでした。
結果としては、ぎりぎりながらも問題なく入りました。
まだ2回しか使っていませんが、寝心地は最高!で、買って良かったキャンプギアになりました。
コットを買うまで悩んだことや、購入したコットの組み立て方法やレビューなどをお伝えします。
コットを買うまで
コットを使ってみたい
キャンプのときに、ときどき寝心地の悪いときがあります。
シュラフの下には薄いウレタンマットとグラウンドシートを敷いていますが、地面の状態が悪いとダメです。
- 単純に地面が硬くて痛い
- ちょうどいい所に根っこや石があって痛い
- 地面がデコボコしていてまっすぐ寝られない
設営の時に気づけば移動したり整地したりできるのですが、夜にシュラフに入ってから気づくとガッカリです。
気づいてしまうと余計に気になって寝られないこともありました。
ここ1年くらい腰痛が悪化してきたので、寝心地の悪さを感じやすくなったかもしれません。
マットを厚手に替えるのも考えましたが、大雨で床上浸水した経験があるので、足つきのコットの方が合っているかなと思いました。
そうは言っても、ポーランド軍幕は幕内が狭いので、コットは入らないんじゃないかと思い、今まで手が伸びませんでした。
コットがポーランド軍幕に入るか?計算してみた
ネットで調べていたらコットのサイズ感が分かってきたので、実際に購入する前に、ポーランド軍幕サイズ3にコットが入るかどうか表計算ソフトを使って検討してみました。
ポーランド軍幕サイズ3のサイズ
- 高さ:140cm
- 斜辺の長さ:190cm
- 底になる部分の1辺の長さ:100cm
コットのサイズは、よくあるサイズの長さ190cm、幅60cmにしました。
表計算ソフトで作図した結果が以下の図になります。
計算上ではコットがポーランド軍幕サイズ3に入りました。
図の上の方を入口側として、コットはなるべく奥側になるように配置してみました。
ポーランド軍幕の底辺部分が240cmあるので、入口側にテーブルなどを置けるスペースは確保できそうです。
コットの高さは、28cmで幕に当たるくらいになりました。
実際には幕がこんなに一直線にならず、内側に垂れるので、もう少し低くないと幕に当たりますね。
表計算ソフトでは意外と入りそうな感じで少し安心しました。でも実際に設営するとこんなに理想的な形では張れないので、あくまで参考です。
コットを買いました
表計算ソフトで考えてみたり、ネットで色々調べているうちに、ポーランド軍幕に入るかどうかは、まあいいかという気持ちになり、コットを買ってしまいました。
ポーランド軍幕に入らなかったらコットが入るテントを買うチャンス!という悪魔のささやきが、財布のヒモをかなり緩めた気がします。
VENTLAX 2WAY TACTICAL COT (MULTICAM BLACK)
僕が選んだコットは、VENTLAXの2WAY TACTICAL COTです。ブラックカモ柄のシートになります。
最初は、VENTLAXの2WAY ADJUSTABLE COTのオリーブ色を買うつもりでした。その後にVENTLAXのホームページを見たらブラックカモでミリタリー感の強いものを発見して、性能も上なのに値段が2000円くらいしか違わなかったのを見て、せっかくなので2WAY TACTICAL COTを選びました。
この記事を書いているときに気づきましたが、箱は2WAY ADJUSTABLE COTですね。取扱説明書も2WAY ADJUSTABLE COTと書いてありました。箱を開ける前に気づいていたらちょっと心配になったかもしれませんが、シートが違うだけなので特に使用に関しての問題はないです。
VENTLAXのシールがたくさん付属されていたのが、とてもうれしかったです。
仕様
- シート素材:1000Dポリエステル
- 耐荷重:150kg
- ハイ/ロー2way
- サイズ(ハイ):190cmx67cmx37cm
- サイズ(ロー):190cmx67cmx17cm
- 収納サイズ:56cmx17cmx17cm
- 重量:3.45kg(収納袋込みの実測値)
サイズや耐荷重は2WAY ADJUSTABLE COTと同じですが、シート素材が2WAY ADJUSTABLE COTは600Dに対してこちらは1000Dです。沈み込みが少ないようですが、比較できないので何とも言えません。
その他、シートにデイジーチェーン、Dカン、ベルクロが付いていてミリタリー感が出ています。
コット組み立て
キャンプ場でコットを組み立てました。
収納袋もブラックカモで、ロゴもあってかっこいいです。
見えてないですが、肩から掛けられるストラップと、デイジージェーンがついています。
収納袋は余裕がなくて、出し入れはちょっと難しいです。
見た目がかっこいいので、ゆるゆるな袋よりはタイトに見えていいかもしれません。
収納サイズは実測で56cmx17cmx17cmくらいでした。
全部出すとこんな感じです。シート1、サイドポール2、レッグフレーム3、レッグポール12。
ポールは直径23mmでした。
アルミで軽いですが、A7075アルミは超々ジュラルミンと呼ばれる強度の高い素材だそうです。
レッグフレームもかなり頑丈そうに見えました。
レッグフレームは、底部分のフレームとサイド部分のフレームをそれぞれの穴に通すのですが、向きが重要で、写真のように底部分のフレームが弓なりになるように取り付けが必要です。
ポールを組み立てました。
長い棒を持つと、西遊記のイントロが流れてきて振り回したくなりませんか?
このときは新品なので我慢しました。
ポールはシートに通して、シートの末端のポケット部分にしまうのですが、これがかなり固いです。
手前にループがあるのですが、それをひっぱってもなかなか入りませんでした。
コツがあるのかもしれません。
ポールとレッグフレームの接続は、ギミックがあって面白いです。
ガブッと噛ませて、レバーを下に降ろすとロックされます。
こちらもちょっと固いですが、力を入れやすいので簡単です。
ローコットが完成しました。
高さは17cmになります。
初めて見たのですが、かなり低いんだなと思いました。
ポーランド軍幕にコットを入れてみた
完成したコットをポーランド軍幕に入れてみました。
ポーランド軍幕サイズ3にコットは入りました!
ずっと欲しいなぁと思っていたので、入るのが分かっただけでもとても嬉しかったです。
かなりぎりぎりな感じがありましたが、思ったより奥に入れられました。
コットの上にもそれなりに空間がありました。
コットの上にウレタンフォームマットとシュラフを置いてみました。
置いただけなら余裕がありそうですが、シュラフの中に入ると幕からかなり近く感じました。
VENTLAX 2WAY TACTICAL COT (MULTICAM BLACK)のレビュー
このコットはまだ2回しか使っていませんが、使ってみた感想を書きました。
気になった点
組み立てにちょっと力が要る
組み立ての所でも書きましたが、ポールをシートにセットするときと、レッグフレームを取り付けるときにちょっと力が要りました。
黒地の傷が目立ちやすい
サイドポールやレッグポールなど、アルミ部分が黒い塗装で渋いのですが、サイドポールのつなぎ目部分や、レッグポールにできた擦り傷などが目立ちやすいのが気になりました。
マットを使わないと普通に寒い
コットを使うと地面からの冷えが来なくて暖かい、とどこかで見聞きしたので、初めて使ったときは試しにマットを使わずにシュラフだけでコットで寝てみました。
そのときは10月後半でしたが最低気温が3度くらいの寒い日でした。
同じくらいの気温でシュラフとマットで寝ても寒いと思ったことは無かったですが、その日は夜中に寒くなって起きました。その後、マットをコットの上に敷いたら快適に眠れました。
条件が過酷すぎたかもしれませんが、マットは必要だということが分かりました。
夏はマットが熱く感じるときもあったので、コットだけで寝たら快適かもしれません。
ポーランド軍幕に籠って過ごすのは難しそう
実際に2回使って見ましたが、ポーランド軍幕の中に籠って過ごすのは難しそうに思いました。
コットの上に座って過ごせばいいかもしれませんが、居場所が限定されるのでちょっと窮屈な気がしました。
それと、真冬に薪ストーブを使ったら、コットとの距離が近すぎて焦げたりしないかと心配になりました。
次回のキャンプではとりあえず配置してみて、どうなるか確認してみたいです。
良かった点
寝心地は最高だった
コットを初めて組み立てたときに、試しに寝てみましたが、コットの寝心地は最高でした。
適度に体が沈んで、ちょっと宙に浮いた感じもあって、設営で疲れていたこともあって、うっかり昼寝しそうになりました。
上を向いても、横を向いても寝心地が良いのが助かります。
地面の状態を気にしなくてすむのは、心配が減って気持ちが良いですね。
ブラックカモがミリタリーでかっこいい
ミリタリーなブラックカモが、ポーランド軍幕と相性が良くて満足しています。
マットやシートを乗せてしまうので、使ってるときはほとんど見えないですけどね。
広げた後の取り回しは軽くてやりやすい
収納袋に入っていると3.4kgはずっしりと感じますが、組み立ててみると軽い感じがします。
片手でも持てるので、取り回しが良くて助かります。
翌日の朝にシュラフを干せる
いつもは朝起きたらシュラフはすぐ片付けるようにしています。
二度寝防止と、朝ごはんの支度の邪魔なのと、昼になると幕内が暑くて片付けが大変になるためです。
でも、たまに結露などでシュラフを干してから片付けたいときもありました。
そんなときにはコットごと外に出してしまえば、シュラフを広げたまま干せるので便利だなと思いました。
まとめ
ポーランド軍幕サイズ3にコットは入るか?と、予定調和な疑問から入りましたが、VENTLAX 2WAY TACTICAL COT (MULTICAM BLACK)は問題なく入りました!
地面の状態を気にせずに快適な睡眠がとれて最高でした。
キャンプで寝ることも楽しくなるっていいですね。コット買って良かったなと思いました。
またキャンプに行きたくなりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。