僕がまだポーランド軍幕でのソロキャンプを始める前の2021年9月頃、オイルランタンはどこも売り切れ状態でした。そんなときにたまたま行ったアウトドアショップで展示品として見つけたのが、今回紹介するフュアハンドのベイビースペシャル 276 ジンクでした。
それから9ヶ月くらいは落ち着かずに使えなくて、22年の6月にようやく初披露しました。
それから2年で16泊くらい使ってみてのレビューになります。
気になる点
良かった点
フュアハンド ベイビースペシャル 276 ジンク
僕が購入したのはフュアハンドのベイビースペシャル 276 ジンク、定番のものです。
2021年9月当時、ソロキャンプが流行り始めていて、このランタンはどこも売り切れ状態でしたが、たまたま訪れた店で展示品を見つけて購入しました。
仕様
- 直径(実測):13.4cm
- 高さ(実測):26cm、28.5cm(トップリングを立てたとき)、38.5cm(ハンドルを立てたとき)
- 幅(実測):15cm
- フタのネジ穴直径(実測):2.2cm
- 重量(実測):478g
- 明るさ:5W
- タンク容量:340ml
- 燃焼時間:約20時間
オイルランタンを使うときに必要なもの
ランタンだけあっても使えないので、オイルは必須で、その他はあったほうが便利なものです。
オイル:スターパラフィンオイル虫よけハーブ2L
オイルはパラフィンオイルを使っています。1回で100mlほどしか使わないので、月1キャンパーには2リットルは大容量です。そろそろ2本目を用意するくらいです。
虫よけを選んだのは、虫よけ効果より、色が青いのが大きな理由です。
ソロキャンプではアルコールも利用するので、色がついていたら間違えなくて安全だなというところです。
虫よけ効果については、夏は蚊取り線香も必ず使うので、あまり効果を感じていません。
オイルのボトル:VARGO アルコールフューエルボトル
オイルのボトルは、VARGOのアルコールフューエルボトルを使っています。
中身が見えるのと、目盛りが便利なのと、安かったのが良い所です。
注ぎ口がオイルランタンと相性がいいなと思っています。
ランタンケース:Oregonian Camper モールド シリンダー (リアルツリー)
ランタンケースにはOregonian Camperのモールド シリンダー (リアルツリー)を選びました。
最近はランタンケースも種類が多いですが、当時はあまり詳しくなくてアウトドアショップで見て決めました。
ケースの内側がPVC素材で、オイル漏れに強そうだったのが選んだ理由です。
色や柄もミリタリー感があって気に入っています。
最近は、VARGOのボトルもケースに入れて持ち運んでいます。収納がスッキリして便利です。
替え芯:純正 5本入り
替え芯も最初に用意しておくと心強いです。1本入りと5本入りがありましたが、5本売りのほうが割安でした。
気になる点
フュアハンド ベイビースペシャル 276を使ってみての気になる点です。
明るくない
小さなランタンで炎も数センチくらいなので、明るくないです。
このランタンの光だけで調理や食事をするのは難しいです。肉が焼けているかどうかは分からないと思います。
ソロキャンプなら光源としてヘッドランプやLEDライトが必要です。
オイル漏れ
オイルタンクは密閉されていないので、倒したらオイルは漏れそうです。
まだ倒したことがありませんが、かなり気をつけて利用しています。
芯が落ちる
使い始めるときに、ハンドルを回して芯を出すのですが、間違って反対側へ回すと、芯がタンクに落ちてしまいます。ゆっくり回すのが良いです。あと、ピンセットを用意しておくと安心です。
手間がかかる
LEDライトのように家で充電して電源ONで光るような便利なものではありません。
オイルを入れて少し待ったり、ライターで火をつけたり、倒さないように注意したり、手間はかかります。
良かった点
フュアハンド ベイビースペシャル 276を使ってみての良かった点です。
ソロキャンプに雰囲気が出る
オイルランタンをキャンプで使う良い点は、なんといっても雰囲気が出る所です。
ソロキャンプをやっている感じがすごく出ます。
オイルランタンは火を灯すので、直火を見る楽しさがあります。
夏は暑くて焚き火ができないときもありますが、オイルランタンで炎を見ることができます。
ランタンの火がついていなくても、ランタンが写真に映り込むとソロキャンプの感じが出るのが最高です。
テントへ帰るときの目印にちょうど良い
オイルランタンは光量は少ないですが、意外と遠くからでも見えます。
写真は違いますが、僕のよく行くキャンプ場はかなり広くて、いつもキャンプ場の端に設営するので、トイレまで歩いて5分くらいかかりますが、テントへ帰るときにランタンの光が見えるので良い目印になります。
雨風に強い
別名ハリケーンランタンとかストームランタンと言われているだけあって、雨風に強いです。
一度、ゲリラ豪雨のときに外に出しっぱなしにしてしまいましたが、すぐに消えることはなく、朝までずっと雨でしたがオイルが無くなるまでは火がついていました。
風が多少強くても消えませんが、倒れてしまう心配はあります。
壊れない
構造がシンプルなので壊れそうにないです。ホヤのガラスの扱いだけ注意が必要です。
ランタンの天井部分は色が変わりましたが、他はあまり変わってなくて、長く使えそうです。
静か
ガスランタンはガスのシューという音が出るのが気になりますが、こちらは気になりません。夜に焚き火や自然の音を聴くときに邪魔にならなくて良いかなと思います。
手間が楽しい
気になった点と正反対ですが、僕はキャンプ道具に手間をかけているときが楽しいので、ちょっと不便な所も楽しいと思って使っています。
キャンプを楽しんでいる人は、皆さん手間を楽しんでいるのではないかと思います。
おすすめの使い方
オイルは一晩分だけ入れる
オイルランタンはオイル漏れが気になる点の一つで、ネットの検索でもオイルタンクのキャップの加工などが出てきます。
キャンプ場での使用中だけでなく、車や家での持ち運びでも気を使わないといけません。
なので、僕はオイルは一晩分だけ入れるようにしています。
300mlで20時間ほど燃焼するとのことなので、100ml~120mlくらいを持っていきます。
VARGO アルコールフューエルボトルはオンス単位なので、100mlで3.5、120mlで4.0を目安にしています。
見える場所に置く
オイルランタンは光源としては弱いので、見て雰囲気を楽しむのが良いと思っています。
僕は目線の範囲内に少し離れた場所に置くようにして、見て楽しんでいます。
芯の交換方法
フュアハンドランタンの芯の交換方法です。
詳しい説明は他に譲りますが、自分なりに気になったところを中心に書きました。
ホヤガラスを開ける
トップリングを上に引っ張ると、ランタンの上の部分が持ち上がります。
ランタンの上部を持ち上げると、ホヤガラス部分を後ろに倒せるようになります。
ランタンの上部にはバネが入っていて、それが意外と硬いです。
ランタンのハンドルを立てて、上から手の腹で押さえて、トップリングに中指を入れて握力計のように握ると、片手で簡単に持ち上げることができます。
バーナーセットを外す
火力調整ハンドルを横に回すとバーナーセットと芯が外れます。
芯を交換する
バーナーセットのハンドルを回して芯を交換します。
純正の芯は、端がホツレていました。そのままバーナーセットに取り付けると、糸がハンドルに巻き込まれてしまうことがあるので、ホツレていたらハサミで糸を切っておくのがよいです。
芯を整形する
ここは必要ないかもしれませんが、炎がきれいに見えるようになるので、いつもやっています。
芯を出して、台形になるように端をハサミで切ります。
芯を交換した後に整形するのは、バーナーセットに取り付けるときに先が潰れてしまったことがあるためです。
オイルを入れて3時間待つ
初めて芯を交換したとき、オイルを入れて1時間程度待ってから使いましたが、その日のうちに芯が燃え尽きてしまいました。その次のキャンプのときは心配だったので3時間くらい待ってみたら、芯が減らずに使えるようになりました。
ユーザーマニュアルには芯を交換したら10分待つように書いてありますが、おそらくオイルを満タンの340ml入れた状態じゃないかなと思います。
僕はいつも100ml程度しかオイルを入れないので、オイルが芯に染み込むのに時間がかかるのだと思います。
もし同じような悩みがあれば、芯をオイルに浸す時間を長く取ってください。
まとめ
フュアハンドのベイビースペシャル 276 ジンクをレビューしました。
気になる点と良かった点を改めてまとめておきます。
気になる点
良かった点
ソロキャンプを楽しんでいる人ならオイルランタンはもう持っているかもしれませんが、もし持っていなかったらソロキャンプの雰囲気づくりには欠かせないと思いますので、使ってみることをお勧めします。
僕はこのランタンが写真に映り込むとソロキャンプの感じが出るので、本当に買ってよかったと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。